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ブランク値の異常には、下記の原因が考えられます。
測定経路の汚染
高濃度の水銀を測定後は、測定経路中に水銀が残留し測定時にブランクとして検出されてしまいます。
環境由来
測定環境中の水銀濃度が高いと、キャリアガスが大気なため水銀を検出してしまいます。
捕集管の汚染
高濃度の水銀を吸着すると焼き出しきれずに管内に残留してしまう可能性があります。
緩衝溶液のコンタミ
緩衝溶液の劣化やグレードによってはブランクが高いことがあります。
以下を確認してください。
以下の原因が考えられます。
標準ガスの異常
シリンジか標準ガス(MB-1)の異常が考えられます。
装置の異常
リーク、ヒーター、バルブ動作の異常が考えられます。
配管の汚れ・劣化
配管の汚れや劣化により感度が低下する可能性あります。以下を確認して下さい。
以下の原因が考えられます。
標準ガスの異常
シリンジの汚染か標準ガス(MB-1)の異常が考えられます。
セプタムの汚染
STD注入ポートのセプタム汚染が考えられます。
H2から吸収セル間の流量低下
リーク、捕集管の詰まり、ポンプ、フローセンサーの異常が考えられます。
以下の原因が考えられます。
H1ヒータの破損
H2ヒータの破損
H3ヒータの破損
以下の操作を行ってください。
(1) ブランク下げ
捕集管を電気炉で800℃で加熱、または装置で空焼きを行い、捕集管のブランクを下げます。
(2) 拭き取り清掃
エタノールで軽く湿らせた綿棒で捕集管内部を拭き、ガラス管部分の異物を取り除きます。
(3) 石英ウールの交換
石英ウールが変色している場合は、石英ウールを交換します。