排ガス中水銀自動計測器DM-10は、バグフィルター以降の排ガス中のガス状水銀を連続測定する装置です。
本システムはプローブと、検出器から構成されています。
測定の妨害となる粉塵や干渉ガス成分をプローブで取り除き、排ガス中の水銀化合物を固体還元剤で還元します。また過剰な水分を取り除くことによりサンプリング導管の加熱を不要としています。
検出器では原子吸光分析法に基づき、水銀ガスの吸光度を測定して水銀濃度を算出し、測定結果を液晶画面に表示するとともに、アナログ信号を出力し、内部メモリーにも記録します。
測定対象 | 固定発生源排ガス中のガス状水銀 | |
測定方式 | 乾式還元方式及び原子吸光分析法 | |
測定原理 | 非分散ダブルビーム冷原子吸光法 | |
光源 | 低圧水銀ランプ | |
受光部 | 光電管 | |
測定範囲 | 0~2000μg/m3N(任意設定可能) | |
最小表示桁 | 0.1μg/m3N | |
測定流量 | 0.5L/min(可変) | |
プローブ長 | 500mm/600mm(標準)/800mm/1000mm/1100mm/1200mm ※注文時にご指定ください |
|
プローブ材質 | SUS316L、フッ素樹脂コーティング | |
プローブ内管 | フッ素チューブ | |
フランジ規格 | JIS10K100AFF | |
ダストフィルター | 円筒濾紙(グラスウール製) | |
還元方式 | 固体還元剤 | |
除湿 | 電子冷却方式 | |
ドレイン排水 | 0.08mL/min 水分量 20%時 ※排水はポンプにより煙道へ戻します |
|
繰返し性 | ±2%FS | |
ゼロドリフト | ±2%FS/週以内 | |
スパンドリフト | ±2%FS | |
指示誤差(直線性) | ±3%FS | |
応答時間 | 90% 応答 30秒以内(DM-10D本体入口より) | |
試料ガスの流量変化に対する指示値の安定性 | ±2%FS | |
電圧変動に対する安定性 | ±2%FS | |
ゼロ校正 | ゼロ校正中は直前値をホールドします 標準設定は2分間/1時間毎(任意に時間変更可能) |
|
表示 | デジタル表示 | |
停電後復帰 | 自動復帰または手動復帰を選択可能 | |
自動復帰 | STANBY後(20分経過後)、測定を開始します | |
手動復帰 | STANBY後(20分経過後)、READY状態になり待機します | |
保護等級 | プローブ | IP53(カテゴリー2)相当 |
ラック | IP52(カテゴリー2)相当 ※東京都電気設備工事標準仕様書に準じています |
|
適用規格 | 日本産業規 格排ガス中の水銀自動計測器(JISB7994)に準じます | |
出力項目 | 4-20mA アナログ出力信号(フルスケール任意変更可)計器異常(信号発信時 接点“閉”) 校正中(信号発信時 接点“閉”) 点検・調整中(信号発信時 接点“閉”) |
|
寸法 | プローブ | 324×320×439(W×D×H mm)(本体のみ、プローブ外筒含まず) |
検出器 | 500×250×700(W×D×H mm) | |
重量 | プローブ | 20kg |
検出器 | 40kg(スタンド含まず) | |
電源 | 1.1kVA, AC100V±10% |
取扱い説明書 | 1部 |
フッ素チューブ | 1本 |
M16 SUSボルト/ナット/ワッシャー2種プローブ固定 | 各8個 |
パッキン プローブ固定 | 1枚 |
ジョイント一式(プローブおよび本体用) | 1式 |
マグネットLEDライト | 1式 |
周囲温度 | 検出器 -5~40℃ プローブ -5~45℃ | |
湿度 | 90%RH以下であること | |
屋内・屋外仕様 | ラック | 屋内仕様(飛沫保護)IP52(カテゴリー2)相当 |
プローブ | 屋外仕様 IP53(カテゴリー2)相当 | |
日射 | 直射日光が当たらないこと | |
プローブ取付方向 | 水平、垂直方向(フランジ部分に液だまりができる方向は不可) | |
その他 | 腐食性ガスや爆発性ガス雰囲気でないこと |
NOx | 0~200ppm (200ppm以上は触媒の寿命を短くする可能性があります) |
O2 | 0~25% |
SOx | 0~200ppm (200ppm以上は測定結果に正の誤差を与えます) |
HCI | 0~1000ppm (1000ppm以上は測定結果に負の誤差を与えます) |
CO | 0~1000ppm |
ダスト | 0~0.05g/m3 |
ガス温度 | ~200℃ |
圧力 | -20~2.0kPa |
水分 | 0~50vol% |