RA-4300FG+
RA-4300FG+

概要

活性炭フィルターユニット搭載の世界規格に準じた還元気化水銀測定装置RA-4300FG+です。

用途

水道水, 地下水, 海水, 廃水, 河川水, 湖沼水, 雨水, 土壌 (溶出および含有試験) などの水銀測定

測定方法

還元気化法

特長

測定環境中の水銀の影響を抑えた還元気化水銀測定装置

RA-4300FG+は、金アマルガム濃縮、原子蛍光法を用いた超高感度の世界規格に準じた還元気化水銀測定装置です。

RA-4300FG+

活性炭フィルターユニットで低濃度領域の水銀分析を行う上で問題となる測定環境中の水銀の外部からの影響を抑え、装置内空気の水銀濃度を低減します。

更に試薬も水銀を除去したアルゴンガスでパージすることにより、分析中の試薬ブランクの上昇を抑えることが可能となりました。

金アマルガム濃縮のEPA1631Eと、直接還元気化法のEPA245.7に基づく判定ソフトが準備されており、測定の信頼性を確認できます。

測定原理

試料溶液中の2価の水銀イオン (Hg2+) に塩化スズ (Ⅱ) を加えることにより、0価の原子状の水銀に還元し、これをバブリングすることで水銀ガスに移行させます。水分はナフィオンチューブで除去します。

この原子状水銀を、金を担持させた捕集剤で金アマルガムとして濃縮します。検液中の全ての水銀を濃縮した後、捕集剤を加熱して原子状水銀として遊離させ検出部に送ります。

検出は原子蛍光法により高感度水銀濃度測定を行います。

前処理法

EPA1631E

試料に一塩化臭素を滴下し有機物を分解します。
次に、塩化ヒドロキシルアンモニウム溶液で水銀測定の妨害となる塩化臭素をマスキングし塩化スズ (Ⅱ) 溶液を加えます。

EPA245.7

上記前処理後、捕集管で濃縮せずに直接測定する方法です。

アルカリ還元法

試料に水酸化ナトリウム液と硫酸銅溶液を加え、塩化スズ (Ⅱ) 溶液を加えます。
簡単に総水銀の測定ができます。

その他

試料中の有機物の分解を行わず、硫酸と塩化スズ (Ⅱ) 溶液だけでの測定、あるいは有機物の分解を事前に行った後、塩化ヒドロキシルアンモニウム溶液と塩化スズ (Ⅱ) 溶液を加えての測定 (金アマルガム濃縮) も選択が可能です。

仕様

試料前処理還元部 試料数 80試料
駆動方式 ターンテーブル
試料トレイ ポリカーボネート
試料容器 5mLガラス製 (使い捨てタイプ)
バブラー 耐試薬樹脂製
試薬分注部 分注方式 チューブポンプ
分注量 0.1mL~ (可変)
分注液 一塩化臭素または硫酸, 塩化スズ (Ⅱ), 塩化ヒドロキシルアンモニウム溶液, 蒸留水
水銀検出部 測定原理 冷原子蛍光法
測定方法 還元気化法 (開放送気方式)
光源 低圧水銀放電管
波長 253.7nm
検出器 光電管
検出下限 0.25pg/5mL (0.05ppt)
※0.5ppt (EPA1631eに準じた場合)
測定範囲 1,000ng/5mL (200ppb)
測定時間 90秒~300秒
排ガス処理 水銀専用活性炭にて吸着浄化
流量モニター 流量センサー
制御, データ処理ソフト
(RA-4300Win)
OS Windows 11 Pro
通信 イーサネット
表示 ピーク波形, 検量線グラフ, 測定時間, 測定結果
装置制御 測定開始・停止, 試薬分注量設定
データ処理 EPA基準報告対応, 検量線 (1次式×3種, 3次式×3種), 相関係数自動計算, 統計計算 (平均値, 標準偏差, CV%)
印刷 測定条件表, 検量線図, 測定値表, 統計計算, ピーク波形, 測定時間
精度管理 スタンダードチェック, 高濃度検知機能など
設置条件 設置寸法 幅580 × 高さ753 × 奥行き530 (mm)
※活性炭フィルターユニット付き
重量 40kg
電源 AC単相 100V, 220~240V ±5%, 50/60Hz, 0.24kVA

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〒569-1146 大阪府高槻市赤大路町14-8
Copyright© 2015 Nippon Instruments Corporation
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