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以下の原因が考えられます。
投入口の汚れ、異物混入
目視確認:
装置電源をOFFし、投入口部の温度が下がっている事を確認してから、投入口部及びボート出入棒Oリングの確認を行ってください。
汚れ・異物がある場合は湿ったキムワイプ又は濃度の低いエタノールで拭き取ってください。
試料加熱管の破損
メンテナンス画面、目視確認:
試料加熱管の寿命、フッ素などの石英と反応し寿命が短くなるようなサンプルの測定、吸湿による膨張や破損が無いか確認してください。
ジョイントの緩み、破損
手締めで確認:
軽く緩み方向に回し、容易に回るようであれば、増し締めを行う。
テフロンジョイントはしっかり締めてください。特に異径ジョイント側は軽く手で締めてからスパナで1/2回転程度増し締めをしてください。
手締めで確認:
ネジを締めた際に空転する。ナット部が斜めに曲がっているようであれば、ネジ部が破損している可能性がある。新品に交換する。
樹脂ナットの破損
目視確認:
樹脂ナットが破損している可能性があります。カスタマーサポートまでご連絡ください。
試料加熱管、活性炭フィルタの詰り
活性炭フィルタを長期間交換していないと、配管が詰まり水銀の除去率の低下、配管チェックでNGとなる場合があります。定期的な交換(1年交換)を推奨致します。
これらの他にも原因はございます。
頻度や濃度にも寄りますが、以下の手順で修繕をお願い致します。
(1) パージ測定の繰り返し
残渣が徐々に排出されブランクが低下してきます。数十回測定後に再度ブランクを確認してください。
(2) 継手類の洗浄
(3) (1)、(2)の作業後も改善が見られない場合
取扱説明書に従い、「ボート出し入れ棒」、「加熱管」、「捕集管」の交換を行います。その後(1)を実施してください。
これでも改善が見られない場合は、カスタマーサポートまでご連絡ください。
以下の原因が考えられます。
標準液の劣化、調製ミス
水銀標準液は不安定で、吸着や揮散しやすいため注意してください。
サンプル由来による感度低下
サンプルの種類によっては、サンプル測定後に感度が低下するものがあります。
試料加熱管の寿命
試料加熱管の寿命を超えると装置性能が発揮できない可能性があります。
配管内が汚染
配管が汚染していると、感度低下が発生する場合があります。
配管の交換、継手の洗浄などが必要となります。
試料ボートの蓄積した汚れ
長期間洗浄を行わずボートを使用すると、まれに還元物質が蓄積し感度低下の原因となる場合があります。
環境要因
有機塩素系溶媒、ヨウ化カリウム等のハロゲン系試薬を使用している部屋は絶対に避けてください。
また、上記試薬のガスが流れ込む可能性のある部屋も避けてください。
感度が悪い原因としては、以下の原因が考えられます。
流量が低下している。
リークが発生している。
試料容器が汚染している。
失透していたり、キズが目立つ試料容器は汚れが落ちにくくなります。新しい物と交換してください。
還元気化特有の問題(ブランク、標準液調整、前処理など)
標準液の劣化、前処理中の感度低下、前処理中のブランクの上昇などが考えられます。
以下の原因が考えられます。
流量が低下している。
リークが発生している。
ローラクランプ×2箇所に緩みはある場合は締めてください。シリコンチューブに破損がある場合は交換してください。
配管が汚染している。
配管が汚染しているとデータが悪くなる場合があります。
捕集管が劣化している。
捕集管は消耗品ですので定期的な交換を推奨いたします。