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試料加熱管交換直後や、濃度の高いサンプルを測定した後はブランクが高くなります。
以下の方法でブランク下げを実施してください。
蒸留水を使用する方法
IPAを使用する方法
※上記の方法で、サンプル測定に影響がないレベルまで下げてください。
以下の原因が考えられます。
標準液の劣化、調製ミス
水銀標準液は不安定で吸着や、揮散しやすいため、水銀標準液を調製する際のガラス器具類は10%硝酸でしっかり洗浄した物を使用してください。
試料加熱管の劣化、内部配管の汚れ
試料加熱管の劣化・内部配管の汚れが原因で、感度が低下する場合があります。
水銀ランプの劣化
水銀ランプの使用時間が経過すると劣化により、感度が低くなります。
V1バルブの故障
V1バルブが故障し、水銀を含むガスが内部リークし感度が低くなる場合がございます。
フローエラーの状況により、以下の原因が考えられます。
アルゴン・酸素ガスのバルブが開いていないまたは残量が無い
アルゴン・酸素ガスボンベが空になったり、元弁が閉められていると発生します。
リークが発生している
測定途中にリークが発生すると、フローエラーとして検知されます。
試料加熱管が破損している
試料量が多すぎたり、加熱メソッドを誤った場合、試料加熱管が破損する場合があります。
マスフローコントローラーの故障
マスフローコントローラーの故障によりフローエラーが発生する場合があります。
以下の原因が考えられます。
試料投入口でのリーク
試料投入口の袋ナットの締めが甘く、リークすることがあります。
ラジオペンチを用いて増し締めしてください。ガラス部品破損の恐れがあるため、締めすぎにご注意下さい。
異形ジョイントでのリーク
試料加熱管下部につながっている異形Tジョイントからリークする場合があります。
ジャケット―ヒーターにて加熱されている為、電源を落とし、30分程冷ましたあと、増し締めしてください。
セルにつながっているエルボージョイントからのリーク
セルにつながるエルボージョイントの締めが甘くリークすることがあります。
フローセンサ手前のフィルターの閉塞
フローセンサ手前のフィルターが水分により閉塞し、流量が出ずにリーク判定される場合があります。
フローセンサ校正値の異常
フローセンサの流量を決定する校正値に異常があり、誤判定する場合があります。
以下の原因が考えられます。
捕集管が汚れている
捕集管が汚れていると、ピーク形状が異常になる場合があります。
セルに水分が混入している
セルに水分が到達すると、ピーク形状が異常になることがあります(特に試料加熱管交換直後)。
試料にハロゲン等の干渉物質が含まれている
試料に干渉成分が多量に含まれている場合、ピーク形状が異常になる場合があります。
メソッドが適切でない
メソッドが適切でないと、ピーク形状が異常になる場合があります。
試料加熱管が劣化している
試料加熱管劣化による分解不足により、ピーク形状が異常になる場合があります。
水銀ランプの劣化
水銀ランプの劣化により、ピーク形状が異常になる場合があります。
以下の原因が考えられます。
アルゴンガスの不良
アルゴンガスが正しく供給されていないと、ピークが出ない場合があります。
V6バルブの故障
空気とアルゴンガスの切り替えを行っているV6バルブが故障するとピークがでない場合があります。
H5ヒーターの動作不良
捕集管を加熱するH5ヒーターがうまく作動していないとピークが出なくなる場合があります。
光学系基板の設定不良もしくは故障
光学系基板の設定不良や故障によりピークが出なくなる場合があります。
以下の原因が考えられます。
オートサンプラーのエラー発生時にエラーの種類がオートサンプラーのディスプレイに表示されます。
エラー表示を確認するには、PE-1000Winにて“実行”→“HTメンテナンスソフト起動”をクリック下さい。
バイアルを持ちあげることによる搬送エラー
バイアル瓶のふたをきつく締めすぎることによって、バイアル瓶を持ち上げることがあります。
シリンジを交換した後にTOUCH&PLUNGER ZEROを実施したが、シリンジがゼロまで下がらない。
シリンジを取り外し、固い場合はなじませてから取り付けて下さい。
シリンジを交換した後にタッチセンサーエラーが発生した。
左のバイアル固定ネジは、右のバイアル固定ネジよりも1cmほど高い位置で固定されていることを確認してください。
サンプル注入時にタッチセンサーエラーが発生する。
INJECTION SETUP後、注入口の再取り付けを実施してください。
どのようなエラー表示がされているか確認し、カスタマーサポートまでご連絡ください。
以下の原因が考えられます。
セルへの水分の混入
試料加熱管交換直後等にてセルに水蒸気が混入すると、A/D FULLエラーが発生する場合があります。
高濃度汚染
Lowモードの測定上限(10ng)を超えるまたはそれに近い量の水銀を測定した場合、A/D FULLエラーが発生する場合があります。
内部の部品の洗浄や交換が必要です。測定データを確認の上、カスタマーサポートまでご連絡ください。
光学系の不良
水銀ランプまたは光電管、それらの制御基板の不良により、A/D FULLエラーが発生する場合があります。